安全性の高いエチジウムブロマイド（EtBr）代替品 SMOBIO社 FluoroStain™ DNA蛍光染色色素（Green, 10,000×）

FluoroStain™ DNA蛍光染色色素は、エチジウムブロマイド（EtBr）の代替として利用できる、高感度なDNA染色試薬です。10,000×濃度の溶液を、TEバッファー、TAEバッファー、TBEバッファーで希釈してご使用ください。

FluoroStain™ DNA蛍光染色色素は、健康および安全を害する従来のエチジウムブロマイド（EtBr、エチブロ）の代替品として使用可能な安全性の高い色素です。

FluoroStain™ DNA蛍光染色色素は、DNA検出レベルで少なくとも10倍の感度を持ち、二本鎖DNA（dsDNA）電気泳動で0.04 ngのフラグメントでも検出することができます（図1）。また、バックグラウンドを無視できるほど二本鎖DNAへの特異性が高く、脱色操作は必要ありません。FluoroStain™ DNA蛍光染色色素は、従来の紫外線（UV）ゲル照明装置やより安全な長波長の青色LED光照明装置の両方と互換性があります。二本鎖DNAに結合した色素の蛍光ピークは522 nmで、励起ピークは270 nm、370 nmおよび497 nmです（図2）。

• 電気泳動後の染色に最適
• 二本鎖DNAに特異的に結合
• 感度：0.04 ng DNA
• 安全なEtBr代替品
• 互換性：青色LED光またはUV光で使用可能
• クローニング効率が上昇（青色光）

電気泳動後の染色プロトコール

1. アガロースゲル電気泳動
   ：FluoroStain™ DNA蛍光染色色素は、下記バッファーに対応します。
   • TAE（40 mM Tris-acetate, 1 mM EDTA, pH 8）
   • TBE（89 mM Tris base, 89 mM boric acid, 1 mM EDTA, pH 8） 
   • TE（20 mM Tris base, 1 mM EDTA, pH 8）
2. FluoroStain™ 染色色素のストック溶液を 1:10,000 で希釈。
   （TAE、TB、TEバッファー使用可能。水で希釈する場合、24時間以内に使用してください。ただし、試薬の安定性上、バッファーの使用を推奨します。） 
3. アガロースゲルを染色溶液（1x）に浸漬し、10〜30分間インキュベート。
4. UVまたは青色光イルミネーターで観察。

アガロースゲルに添加する場合

FluoroStain™ DNA蛍光染色色素は、プレキャストアガロースゲルにも適用可能です。
アガロースゲルを注ぐ直前に、ゲル溶液中に蛍光色素のストック溶液を 1/10,000 量添加します。

しかしながら、プレキャストアガロースゲルは、電気泳動後の染色と比べて、DNAの検出限界がわずかに上がる場合があります。また、蛍光色素を含むプレキャストゲル中でのDNAフラグメントの移動速度は、色素を含まないゲルよりも有意に遅くなることがあります。

本試薬は、染色色素をゲルに混合する方法よりも電気泳動後のゲル染色（後染め）を推奨します。

図1．FluoroStain™ DNA蛍光染色色素（緑、10,000×）は、超高感度に二本鎖DNAを検出する。

図2．FluoroStain™ DNA蛍光染色色素（緑、10,000×）の二本鎖DNA結合時の蛍光ピークは522 nm、励起ピークは270 nm、370 nmおよび497 nmを示す。

図3．SMOBIO FluoroStain™ DNA染色試薬は、エームス試験で変異原性を示さなかった。
各種DNA染色色素（SYBR Green I、 FluoroStain™（SMOBIO社）、エチジウムブロマイド（EtBr）の変異原性をエームス試験で評価した。DNA染色色素は、それぞれのワーキング濃度に希釈した：SYBR Green I: 10000X 希釈; EtBr （10 mg/ml）: 10000X 希釈; FluoroStain™: 10000X 希釈。フレームシフト変異を示すテスター菌株TA98は、FluoroStain™で処理した場合、H2OおよびDMSO （SYBR Green I、FluoroStain™の溶媒）と比較して復帰突然変異頻度の増加を示さなかった一方、EtBrは、統計的に有意な復帰突然変異の増加が認められた。

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