APOBとは?
APOB(アポリポタンパク質B/apolipoprotein B)は、主に肝臓と腸で合成される血漿タンパク質であり、脂質およびコレステロール代謝において重要な役割を果たします。APOB遺伝子は、mRNA編集(mRNA editing)を介して生じるAPOB‐48とAPOB‐100という2つの異なるアイソプロテインをコードします。APOB-100は、肝臓で合成され、肝臓におけるVLDLの集合に必要とされます。APOB-48は、小腸で合成され、腸におけるカイロミクロンの集合に必要とされます。APOB-48およびAPOB-100は、共通のN末端配列を共有しています。しかしながら、APOB-48は、APOB-100のC末端に存在するLDL受容体の結合領域を欠いています。血漿中のAPOBレベルは、冠動脈性心疾患と関連することが報告されています。
本キット(品番:KE00158)は、APOB-100を検出します。APOB-48は認識しません。
■ プロテインテック抗体で開発したELISA製品
抗体メーカーであるプロテインテックでは、複数のアプリケーションで検証済みの『自社製造抗体』をスクリーニングし、最適な抗体ペアを選抜して、ELISAキットを開発しています。多くが完全長タンパク質抗原によって作製された抗体は、血清、血漿、細胞培養上清等、様々な生体サンプル*の内在性タンパク質を捕捉できるため、信頼性の高い確実な測定を可能にします。
* 測定可能なサンプルタイプは品番によって異なります。個別のデータシートをご確認ください。
*:右図は「抗体ペアの一例」を示します。抗体ペアとして「ポリクローナル/ポリクローナル」または「モノクローナル/モノクローナル」の組み合わせを使用している場合や、ウサギまたはマウス以外の免疫動物由来の抗体タイプがキット開発に使用されている場合もございます。