エクソソームスタンダード（凍結乾燥品）

Immunostep社の凍結乾燥エクソソームは、FACS、WB、NTAなどのアプリケーションにおけるコントロールスタンダードとして、また生体サンプル中のエクソソームの定量キャリブレーションスタンダードとして使用することができます。
細胞培養上清、ヒト血清などのさまざまなソースから分離された凍結乾燥エクソソームを提供しており、エクソソームは分画遠心法によって分離されています。

エクソソームは、中間にあるエンドサイトーシスコンパートメントである多胞体(MVB)と細胞膜が融合する際に、すべての細胞型から放出される小さな(約40‐100nm)細胞外小胞 (EV) です。エクソソームは体液や細胞培養上清中に含まれています。エクソソームは細胞間コミュニケーションの手段を提供し、タンパク質、脂質、mRNA、miRNAおよびDNAの拡散を可能にします。そしてこれはいくつかの疾患発症の一因であると考えられています。また、エクソソームは、がんの微小環境および免疫応答を調節することもあります。

• すべてのバッチで、FCM、WB、NTA 分析を用いた検証が行われています。
• 凍結乾燥エクソソームのため、4℃保存が可能です。

凍結乾燥は、エクソソームを長期安定的に保存するために使用できる有用な技術です。
凍結乾燥されたエクソソームは、2 〜 8 ℃ で最長 2 年間保存することができます。
再構成されたエクソソームは、使い切りの少量アリコートを作製し、-20℃で最長1 か月間、-80℃で最長6か月間保存が可能です。凍結溶解を繰り返しは避けてください。

すべてのバッチで、FCM、WB、NTA 分析を用いた検証が行われています。
また、凍結乾燥プロセスの影響を確認するため、すべてのバッチを -20℃ で保存した新鮮なエクソソームと比較しています。

図１　FCMで分析した新鮮なPC3エクソソーム（A）および凍結乾燥したPC3 エクソソーム（B）のダイナミックレンジ
さまざまなエクソソーム濃度におけるバックグラウンドノイズと特定のシグナルの関係。
エクソソームは、CD63+キャプチャービーズ (クローン TEA3/18)によって捕捉され、その後、抗 CD9 PE 抗体 (クローン VJ1/20) によって検出された。

図3　NanoSight LM10HSBを用いてNTA分析した新鮮な血清エクソソームバッチ（A）と凍結乾燥血清エクソソーム バッチ（B）の比較
999 µL の HEPES バッファーで希釈した 1 µL の精製エクソソームを使用した (希釈倍率 1:1000)。 精製されたエクソソームは、ピーク直径が 50 〜 150 nm、濃度が約 1x10¹⁰ エクソソーム/mL のサイズ分布プロファイルを示した。

図4　Immunostep社の細胞株由来エクソソームに含まれる一般的な miRNA を示したヒートマップ
左　細胞株および血清エクソソームに含まれる一般的な miRNA を示したヒートマップ。血清サンプルはがんドナー由来ではないが、他の病状については不明。50コピーよりも多く存在するmiRNAを選択している。
右　細胞株エクソソームに含まれる一般的な miRNA を示したヒートマップ。50コピーよりも多く存在するmiRNAを選択している。

図5　血清のエクソソームで各ラインの読み取り値が 50コピーよりも多く存在するmiRNA における細胞株のエクソソームと血清のエクソソームの比較

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