生細胞の細胞表面染色に MemBrite® Fix 細胞表面染色キット

MemBrite® Fix 細胞表面染色キットは、多重染色実験において細胞境界を視覚化する便利な方法を提供します。
染色は迅速かつ均一に行われ、色も幅広く選択が可能です。
また、MemBrite® Fix は、生細胞の表面を共有結合で標識します。
本製品は、免疫蛍光染色のための固定化および透過処理に耐えることができます。

• 迅速で均一な生細胞表面染色
• IF染色用に固定化および透過することが可能
• 哺乳類細胞、酵母、またはグラム陽性菌に使用可能
• 青から近赤外まで、12色から選択可能
• 特殊なイメージングアプリケーション用の色素オプション

MemBrite® Fix 染色は、細胞表面タンパク質と不可逆的に反応する新規の反応性蛍光色素染色で、ホルムアルデヒドやアルコール固定、洗剤による透過処理に耐えることが可能です。
細胞種によって異なる特定のターゲットに結合するWGAのようなレクチンとは異なり、MemBrite® Fixは細胞表面タンパク質に広く反応します。迅速かつ細胞に無毒であり、高い水溶性のため、DiO、DiI、PKH、Vybrant® または CellMask™ など従来の親油性の膜色素よりも均一に細胞を染色することができます。
MemBrite® Fixは、酵母やグラム陽性菌の染色にも使用できますが、グラム陰性菌の染色には使用できません。詳細はこちら。
MemBrite® Fix 405/430 は、細胞外小胞（EV）およびエクソソームの染色に有効であることが確認されています。

MemBrite® Fixは、CellBrite®FixMembraneStainsを含むBiotium社の新しい細胞表面染色の製品です。 CellBrite® FixMembraneStainsは、細胞膜に速やかに集積し、細胞表面と共有結合で反応する蛍光色素です。 CellBrite®Fix は、MemBrite® Fixが2ステップのプロトコールであるのに対し、1ステップの染色となります。 一方、MemBrite®Fix は、幅広い色の選択肢があります。 MemBrite®色素は膜内の脂質と結合しないため、CellBrite® Fixと比較して、界面活性剤透過処理後の細胞質バックグラウンドが低くなります。

いくつかのMemBrite® Fixは、超解像イメージングアプリケーションまたは二光子顕微鏡において検証されています。
MemBrite® Fix-STは、STORMによる超解像イメージングに推奨される色素です。
MemBrite® Fix または MemBrite® Fix-ST は、通常の顕微鏡アプリケーションに使用可能です。
しかしながら、MemBrite® Fixは、MemBrite® Fix-STよりも一般的に光安定性が高くなります。

MemBrite® Fix は、生細胞よりも死細胞を強く染色することにご注意ください。
色素を長時間インキュベートした場合、または、染色後に細胞を培養した場合、エンドサイトーシスにより色素が細胞内に取り込まれ、細胞内小胞がラベリングされることがございます。
MemBrite® Fixを使用した染色とイメージングについては、こちらをご参照ください。

MemBrite® Fixは、固定前の生細胞を染色するために使用されるため、既に固定されている細胞の染色には使用できません（色素は主に固定細胞の細胞内膜を標識します）。CellBrite® Cytoplasmic Membrane Dyesは、固定化および透過化後の細胞の染色に使用できます。詳細は、Tech Tipをご参照ください。
MemBrite® Fixは、染色後すぐに固定されるように設計されています。長時間のインキュベーションや染色後に細胞を培養すると、エンドサイトーシスにより色素が取り込まれ、細胞内小胞の標識となります。染色後24時間までに、色素の大部分は細胞表面ではなく、細胞内に局在するようになります。
培養中の細胞境界を長期的に可視化するためには、CellBrite® Steady Membrane Staining Kitsをお勧めします。

※  表示価格について