ファージディスプレイ法は、バクテリオファージ表面に目的のタンパク質を提示(ディスプレイ)させる手法です。この技術は、提示させたタンパク質のリガンドの探索や、ヒト抗体を含むリコンビナント抗体の作製等に利用されており、タンパク質の分子認識機構の解明に大きく貢献しています。
製品一覧
バクテリオファージM13用ヘルパーファージ
Hyperphage M13 K07ΔpIII
■パニング効率を改善するためのヘルパーファージ
Hyperphageは、ファージディスプレイにおけるパニング効率を改善するためのヘルパーファージです。ファージライブラリからリコンビナント抗体、リコンビナントタンパク質やペプチドを単離するための効果的なツールです。
ファージディスプレイライブラリ構築用大腸菌
■エレクトロポレーション大腸菌株シリーズ(TG1/SS320/ER2738/MC1061F-)
- 抗体ファージディスプレイやペプチドファージディスプレイライブラリーの作製に最適
- TG1コンピテントセルは非常に高効率: ≥4 1010 cfu/µg
- エレクトロコンピテントセルのSS320とER2738セルは大変ユニーク
- MC1061F-コンピテントセルは、クローニングまたはコントロール用に
抗体ライブラリ構築用ファージミドベクター(M13ファージ)
Phagemid Vector pSEX81
pSEX81はM13ファージ(繊維状ファージ)の表面に機能的な一本鎖抗体(single-chain Fraction of variable region antibody、scFv)-pIII融合タンパク質を発現するためのファージミドベクターで、ファージ抗体ライブラリの作製にご利用いただけます。
抗体遺伝子(可変領域)増幅用プライマーセット(ヒト、マウス)
pSEX81はM13ファージ(繊維状ファージ)の表面に機能的な一本鎖抗体(single-chain Fraction of variable region antibody、scFv)-pIII融合タンパク質を発現するためのファージミドベクターで、ファージ抗体ライブラリの作製にご利用いただけます。
M13ファージ粒子測定ELISAキット
Progen社のPhage titration kitは、バクテリオファージM13の表面に存在するpVIIIタンパク質に対するモノクローナル抗体2種類を用いたサンドイッチELISAを基にしたアッセイキットです。検出用抗体にはHRPが標識されており、基質の添加により、ファージ粒子の量に応じた色の変化が検出されます(吸光度450 nmの測定によりファージ粒子の量を測定します)。
一本鎖抗体発現用プラスミドベクター pOPE101
大腸菌内での一本鎖抗体発現用に最適化されたプラスミドベクターです。ハイブリドーマやB細胞、ファージディスプレイライブラリーから、抗体の重鎖と軽鎖の可変領域の遺伝子をクローニングできます。
ファージDNA抽出キット
液体培地中のバクテリオファージからトータルDNAを抽出・精製するキットです。DNA抽出にフェノール、クロロホルム、塩化セシウムは不要です。精製したDNAは、制限酵素消化、PCR、サザンブロット、シーケンス、クローニング等にご利用いただけます。
関連サービス:ペプチドライブラリ構築による新規ペプチド探索サービス
独自の cDNAディスプレイ法を用いたペプチドライブラリ作製により、ペプチド創薬における既知や薬剤候補となっていないターゲットに対するライブラリの作製、本技術でのペプチド獲得から低分子化合物への展開等、様々な用途で用いることが可能です。
関連情報
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
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