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記事ID : 45205
研究用

免疫療法において重要な各種酵素の網羅的評価系 Eurofins社 STING, PARP, ENPPパネルアッセイサービス

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創薬研究ツール
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免疫チェックポイントの阻害は今ではがん免疫療法におけるメジャーなアプローチとなりましたが、一方で一部の患者でしか効果が見られないという課題を抱えていました。この問題を解決するため、免疫チェックポイント阻害剤と他の医薬品との併用投与に関する研究が進められてきました。その中で近年はSTING (Stimulator of Interferon Genes)、PARP (Poly (ADP-Ribose) Polymerase) およびENPP (Ecto-Nucleotide PyroPhosphatase/PhosPhodiesterase) が併用剤のターゲットとして有用であるとされており、それぞれ以下のような生理的機能を持つことが知られております。

免疫機能におけるSTING, PARP, ENPPの機能と抗がん剤研究のアプローチ
図1:免疫機能におけるSTING, PARP, ENPPの機能と抗がん剤研究のアプローチ
STING:樹状細胞の活性化やCD8陽性T細胞のプライミングなどに関与、その活性化により抗腫瘍効果を発揮
PARP:がん細胞におけるDNA修復やゲノム安定性に関与、その阻害によりがん細胞に対する免疫機能を発揮
ENPP:STINGパスウェイの阻害に関与、その阻害によりSTINGを介した抗腫瘍効果を発揮

Eurofins社ではこれらのターゲットに対して網羅的に評価可能なパネルサービスを提供しております。新奇性の高い抗がん剤の研究開発にぜひご利用ください。

特長

  • 主要なSTINGのバリアント、がん関連性の高いPARPもしくは全てのENPPのサブタイプに対応
  • 既知の阻害剤や医薬品等でバリデーション済み(図2-図4)
  • すべて活性ベースでの評価

パネルおよびターゲット一覧

  • STINGパネル:STING WT (human, mouse, monkey), G230A, AQ, HAQ, R232H, R293Q, R71H
  • PARPパネル:PARP1, 2, 3, 5A, 5B, 7
  • ENPPパネル:ENPP1, 2, 3, 4, 5, 6, 7

データ例

STINGパネルの評価データ
図2 STINGパネルの評価データ
左図:内在性のリガンドである2’3’-cGAMPにより各種STINGの活性化が確認された。
右図:STING Agonistとして開発されたdiABZIは、各種STINGに対し2’3’-cGAMPに比べ強い活性化を示した。

PARP1およびPARP7の評価データ
図3 PARP1およびPARP7の評価データ
左図:承認済みのPARP1阻害剤であるPamiparibとOlaparibは、PARP1に対し他の化合物に比べ60倍以上強い阻害を示した。
右図:Phase1/2のPARP7阻害剤であるRBN-2397は、PARP7に対し他の化合物に比べ100倍以上強い阻害を示した。

ENPPパネルの評価データ
図4 ENPPパネルの評価データ
左図:既知のENPP阻害剤であるENPP1-IN-1は、特にENPP1に対し、他のENPPに比べ200倍以上強い阻害を示した。
右図:GLPG1690はENPP2を特異的に阻害した。

商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。

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