THP1-Dual™細胞は、2つの誘導性レポーターコンストラクトを安定的に組み込んだヒトTHP-1単球細胞株由来の細胞です。
THP1-Dual™ 細胞では、SEAP の活性をモニタリングすることで NF-κB 経路を、分泌ルシフェラーゼである Lucia ルシフェラーゼの活性を評価することで IRF 経路を同時に研究することが可能になります。
QUANTI-Blue™ Solution(SEAP 検出試薬)と QUANTI-Luc™ 4 Lucia/Gaussia(Lucia および Gaussia ルシフェラーゼ検出試薬)を使用すると、両方のレポータータンパク質を細胞培養上清中で容易に測定することができます。
THP1-Dual™ 細胞は、Pam3CSK4 やフラジェリン
などの特定の TLR アゴニストに反応して NF-κB の活性化を誘導します。これらの細胞は、I 型 IFN および RLR または CDS アゴニスト (トランスフェクトされた dsRNA など) による刺激を受けて IRF 経路をトリガーします。
THP1-Dual™ 細胞は選択マーカーの Zeocin® および blasticidin に対して耐性があります。
商品データ
THP1-Dual™細胞のPRRリガンドに対するNF-κB及びIRF応答
細胞をPMA(Phorbol 12-myristate 13-acetate:20 ng/mlで3時間)で前処理または未処理とし、1 ng/mlのPam3CSK4(TLR2)、100 ng/mlのLPS-EK UP(TLR4)、100 ng/mlのFLA-ST UP(TLR5)、10 µg/mlのR848(TLR7/8)、10 µg/mlのTri-DAP(NOD1)、3 µg/mlの2'3'-cGAMP(STING)、 1 µg/ml ポリ(I:C)/LyoVec™(RLR)または 100 ng/ml ポリ(dA:dT)/LyoVec™(CDS)でそれぞれ刺激した。24時間のインキュベーション後、NF-κBとIRF活性化を、それぞれQUANTI Blue™およびQUANTI Luc™を用いてSEAPおよびLuciaルシフェラーゼのレベルを測定することにより評価した。QUANTI Blue™では、655 nmの吸光度(OD)を読み取ってSEAPのレベルを決定した。QUANTI Luc™では、ルシアルシフェラーゼレベルを、ルミノメーターの相対光量(RLU)を測定することにより決定した。