ページの本文へ移動

記事ID : 46771
研究用

多様なサンプルに対応 スレオニンアッセイキット

このエントリーをはてなブックマークに追加

本製品は、生物試料中のスレオニン(Threonine)濃度を測定するための簡便なアッセイです。血清や血漿を含む幅広い生物試料で定量が可能です。最大100検体分(標準曲線および未知試料を含む)の測定が可能です。

注記:各サンプルの測定にはスレオニンデヒドロゲナーゼを添加したもの(+ThrDH)と、添加しないもの(-ThrDH)の2種類の条件が必要です。スレオニン濃度は、450 nmの波長における両アッセイの吸光度差から算出されます。

背景

スレオニンは必須アミノ酸であり、側鎖にヒドロキシル基を持つため極性を示します。脂質代謝、タンパク質合成、胚性幹細胞の増殖・分化、腸の機能などに関与しています。スレオニンはスレオニンキナーゼによってリン酸化され、また細菌ではキナーゼによってO-リン酸化され、コバラミン(ビタミンB12)の生合成へとつながります。さらに、ラットの脳や肝臓においては、L-カルニチン合成の過程でグリシンに変換されます。スレオニン濃度の上昇は肝障害や先天性アミノ酸代謝異常などに関連し、低下は栄養不良や腸疾患などに関連します。

特長

  • 測定可能サンプル:血漿、血清、尿、細胞/組織ライセート
  • 検出限界:3.1 µM
  • スタンダードはキットに同梱
  • L-スレオニンに特異的に反応することを確認済み

構成内容

  • L-スレオニンスタンダード
  • 10X アッセイバッファー
  • スレオニンデヒドロゲナーゼ
  • NAD+
  • 10X 比色プローブ

測定原理

まず スレオニンデヒドロゲナーゼ(ThrDH) が作用し、サンプル中のスレオニンと補酵素 NAD+を反応させて、L-2-アミノ-3-ケト酪酸と還元型補酵素NADHを生成します(図1)。生成されたNADHは、専用の比色プローブと結合して発色反応を起こし、マイクロプレートリーダーにより 450 nm で測定されます。この検出系により、サンプル中のスレオニン濃度は、あらかじめ作成されたスレオニンの標準曲線と比較することで定量されます。

CBL_threonine-assay-kit_fig1.png
図1. 測定原理

製品データ

CBL_threonine-assay-kit_fig2.png

図2. L-スレオニンの標準曲線

CBL_threonine-assay-kit_fig3.png

図3. ヒト血清中の遊離スレオニン
吸光度がサンプル量依存的に変化した。

 

CBL_threonine-assay-kit_fig4.png
図4. 本キットの特異性
L-スレオニンのみで特に強い発色が見られ、本キットの特異性が示された。

スレオニンアッセイキット

品名 メーカー 品番 包装 希望販売価格
Threonine Assay Kit new詳細データ CBL MET-5205 100 ASSAY
¥131,000

商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。

お問い合わせ

「スレオニンアッセイキット」は、下記のカテゴリーに属しています。

メーカー・代理店一覧

サポート情報

SNSアカウント

オウンドメディア

※当社のWEBサイトはユーザーの利便性を最適にし、それを保証するためにクッキーを使用しています。
 このWEBサイトの利用を継続することで、クッキーの使用に同意することになります。

© COSMO BIO