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細胞周期 Swe1プロテインキナーゼによる細胞周期シグナルの統合

CELL CYCLE:
Integration of Cell Cycle Signals by Swe1 Protein Kinase

Editor's Choice

Sci. STKE, Vol. 2004, Issue 226, pp. tw111, 30 March 2004.
[DOI: 10.1126/stke.2262004TW111]

要約 : 出芽酵母の細胞分裂は、セプチンタンパク質を含有する繊維状の首輪構造の形成に依存する。この首輪構造は芽の基部で形成され、母細胞と新生の芽との間の細胞膜上の、細胞質分裂期に収縮する箇所をマークし、最終的には、有糸分裂の完了時に2個の細胞を形成する。最近、セプチンにより形成されたタンパク質複合体が、形態形成と細胞分裂を統合し細胞周期の時間的進行を正確に追跡する上で重要であることを示す新たな証拠が提出されている。Sakchaisriらは、酵母細胞がプロテインキナーゼSwe1にある複数のリン酸化部位の状態を利用して、細胞周期の進行ならびにbud neckで形成される必須複合体の集合を追跡していることを示している。特定の阻害剤に感受性となるようデザインしたプロテインキナーゼCla4を遺伝的に解析したところ、Cla4タンパク質は細胞周期のS期においてSwe1のリン酸化に寄与していることが示された。別のプロテインキナーゼであるCdc5の機能低下型アレルを持つ変異体では、通常であれば有糸分裂に入る直前に生じるはずの、Swe1のさらなるリン酸化が生じなかった。すなわち、高度にリン酸化されたSwe1が蓄積していることは、細胞にとって、細胞周期が正しく進行し必要な成分がセプチン複合体に集合していることを示す指標となる。これらのリン酸化現象はSwe1がユビキチン依存性に分解されるための目印となり、このことが次に、有糸分裂の開始を調節する重要なサイクリン依存性キナーゼ(Cdc28)のSwe1による阻害的リン酸化を和らげる。

K. Sakchaisri, S. Asano, L.-R. Yu, M. J. Shulewitz, C. J. Park, J.-E. Park, Y.-W. Cho, T. D. Veenstra, J. Thorner, K. S. Lee, Coupling morphogenesis to mitotic entry. Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 101, 4124-4129 (2004).

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