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細胞周期 カテプシンLは、もはやリソソームのためだけではない

CELL CYCLE:
Cathepsin L, Not Just for Lysosomes Anymore

Editor's Choice

Sci. STKE, Vol. 2004, Issue 231, pp. tw156, 4 May 2004.
[DOI: 10.1126/stke.2312004TW156]

要約 : CDP/Cuxファミリーの転写因子は、ショウジョウバエ(Drosophila)Cutタンパク質のホモログで、細胞増殖の調節に関与する。哺乳類において、リン酸化状態および特定のタンパク分解は、CDP/Cuxの転写制御活性を調節する。脱リン酸化された切断p110型は、DNAと安定に相互作用し、DNAポリメラーゼαをコードする遺伝子などのDNA複製に関与する遺伝子の発現を活性化する。Gouletらは、CDP/Cux*のタンパク質分解プロセシングは、細胞がG1期からS期へ進行するとともに核に蓄積するカテプシンL(リソソームにおける機能が最もよく知られているシステインペプチダーゼ)が媒介することを決定した。さらに、カテプシンLの核蓄積は、シグナルペプチドを欠くタンパク質が合成される(シグナルペプチドは、生合成時にカテプシンLをリソソームへと方向づける)ようにカテプシン転写産物の翻訳を開始するための下流の開始コドンの利用に関連していた。以上より、細胞周期の進行時に、CDP/Cux転写因子の切断および活性化を担うカテプシンLプロテアーゼの細胞内局在を変化させることが可能な翻訳の開始の選択を制御する機構があると考えられる。
* 訳注:原文では「CDP/Cut」となっていますが、正しくは「CDP/Cux」と考えられます。

B. Goulet, A. Baruch, N.-S. Moon, M. Poirier, L. L. Sansregret, A. Erickson, M. Bogyo, A. Nepveu, A cathepsin L isoform that is devoid of a signal peptide localizes to the nucleus in S phase and processes the CDP/Cus transcription factor. Mol. Cell 14, 207-219 (2004).

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