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免疫 スーパー抗原が代替経路を活性化する

IMMUNOLOGY:
Superantigens Activate an Alternative Pathway

Editor's Choice

Sci. STKE, Vol. 2006, Issue 346, pp. tw254, 1 August 2006.
[DOI: 10.1126/stke.3462006tw254]

要約 : 細菌性スーパー抗原(SAg)は、T細胞受容体(TCR)と結合してT細胞を非特異的に活性化し、広範囲の死をもたらす可能性がある免疫応答を引き起こす。抗原依存性のTCRを介する応答とは対照的に、細菌性SAgはSrcファミリーのチロシンキナーゼであるLckを欠損するT細胞を活性化できる。さらに、主要組織適合複合体(MHC)II型分子との関連で認識されるSAgは、CD4+ T細胞とCD8+ T細胞の両方を活性化する。CD4とLckがいずれもSAg依存性のTCRを介するインターロイキン‐2(IL-2)の産生に必要でないことを確認した後、Buenoらは、Lck欠損T細胞において、ブドウ球菌エンテロトキシンE(SEE-APC)にあらかじめ曝露した抗原提示細胞(APC)は、ZAP-70、LAT、ホスホリパーゼC-γ1(PLC-γ1)などの抗原依存性TCRシグナル伝達の下流エフェクターのリン酸化を誘導できないことを示した。薬理学的解析、ウェスタンブロット解析、RNA干渉、細胞分画、ヘテロ三量体グアニンヌクレオチド結合タンパク質(GNBP)のαサブユニットGα11のドミナントネガティブ変異体の発現を組み合わせることにより、Lck欠損T細胞では、SEE-APCがGα11、PLC-β、PKC(プロテインキナーゼC)、マイトジェン活性化プロテインキナーゼERK1およびERK2、転写因子NFATおよびNF-κBを活性化し、Ca2+動員も促進することが示された。以上より、TCRおよびGα11と共役するコレセプターの両方に結合することにより開始される代替的な経路を介して、SAgはシグナル伝達を行うのではないかと著者らは述べている。

C. Bueno, C. D. Lemke, G. Criado, M. L. Baroja, S. S. Ferguson, A. K. M. Nur-Ur Rahman, C. D. Tsoukas, J. K. McCormick, J. Madrenas, Bacterial superantigens bypass Lck-dependent T cell receptor signaling by activating a Gα 11-dependent, PLCβ-s-mediated pathway. Immunity 25, 67-78 (2006). [PubMed]

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