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アクチン 転写を保護するアクチン

Actin Actin to Safeguard Transcription

Editor's Choice

Sci. STKE, 26 June 2007 Vol. 2007, Issue 392, p. tw222
[DOI: 10.1126/stke.3922007tw222]

Beverly A. Purnell

Science, AAAS, Washington, DC 20005, USA

要約 : 細胞骨格成分としての機能がよく知られているのに加えて、アクチンは転写などの核内過程の調節因子であることが明らかになりつつある。転写因子である血清応答因子(SRF)のコアクチベーターであるMALは、単量体アクチン(G-アクチン)と直接結合し、その細胞内レベルを感知する。MALは、核内への蓄積とSRFの活性化により、細胞内G-アクチンの血清誘導性欠乏に応答する。Vartiainenら(Wu&CrabtreeのPerspective参照)は、休止細胞において、MALが核と細胞質との間を迅速に往復することを報告している。核内でアクチンが結合すると、MALは効率的に核外輸送されるように標的化され、さらにMALの核内での短い滞在時間中にSRFが活性化されるのが抑制される。増殖因子による活性化がアクチン結合を阻害すると、MAL活性のロックは解除される。

M. K. Vartiainen, S. Guettler, B. Larijani, R. Treisman, Nuclear actin regulates dynamic subcellular localization and activity of the SRF cofactor MAL. Science 316, 1749-1752 (2007). [Abstract] [Full Text]
J. I. Wu, G. R. Crabtree, Nuclear actin as choreographer of cell morphology and transcription. Science 316, 1710-1711 (2007). [Summary] [Full Text]

B. A. Purnell, Actin to Safeguard Transcription. Sci. STKE 2007, tw222 (2007).

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