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一酸化窒素シグナルトランスデューサーとしての鉄調節タンパク質

Iron Regulatory Proteins as NO Signal Transducers

Perspectives

Sci. STKE, Vol. 2003, Issue 182, pp. pe17, 13 May 2003
[DOI: 10.1126/stke.2003.182.pe17]

Cecile Bouton* and Jean-Claude Drapier*

* Institut de Chimie des Substances Naturelles, CNRS, 91190 Gif-sur-Yvette, France.
* Corresponding authors. E-mail: Cecile.Bouton@icsn.cnrs-gif.fr(C.B.); Jean-Claude.Drapier@icsn.cnrs-gif.fr(J.-C.D.)

要約 : 鉄調節タンパク質(IRP)類は、鉄の取り込みや代謝といった同じ代謝経路を制御する異なるタンパク質群の一例である。IRP1は、一酸化窒素(NO)に反応して、細胞質ゾルに存在するアコニタ−ゼからRNA結合転写後制御因子に変換されうる、鉄-硫黄クラスター含有タンパク質である。IRP2にはアコニタ−ゼ活性がなく、その発現量はNOシグナルによって減少する。マクロファージにおいてNOは、細胞分裂促進性刺激と抗原性刺激に反応して発現されるインターフェロンγなどの炎症性リガンド、および細菌の侵入のマーカーであるリポ多糖体に反応して産生される。最近までは、研究結果により、増加したNO産生への細胞反応は、IRP1のフェリチンmRNAとの結合によるフェリチン合成の減少、およびIRP1のトランスフェリンmRNAとの結合によるトランスフェリン受容体生合成の増加であろうと予想されていた。しかしながら、驚くべきことに、マクロファージでは、炎症性リガンドに反応してトランスフェリン受容体濃度が減少する。BoutonとDrapierは、この矛盾した反応を説明しうる生理的な役割と機構について述べている。

Citation: C. Bouton, J.-C. Drapier, Iron Regulatory Proteins as NO Signal Transducers. Sci. STKE 2003, pe17 (2003).

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