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お似合いの修飾タンパク質

Matching Accessories

Perspectives

Sci. STKE, Vol. 2003, Issue 190, pp. pe25, 8 July 2003
[DOI: 10.1126/stke.2003.190.pe25]

Steven M. Foord*

Target Bioinformatics, GlaxoSmithKline Medicine Research Centre, Stevenage, Hertfordshire SG1 2NY, UK
*Contact information. E-mail, steven.m.foord@gsk.com

要約 : ヘテロ二量体化は、ヘテロ三量体グアニンヌクレオチド結合タンパク質共役受容体(GPCR)のリガンド認識の複雑性とシグナル応答の多様性を高める。多くの修飾タンパク質(accessory protein:イオンチャネルまたはGPCRを修飾するもの)は、タンパク質が細胞表面に輸送される過程の比較的早い段階に修飾相手と会合すると考えられる。機能調節における修飾タンパク質の役割は、かつて成熟過程を促進した、あるいは成熟過程を通して随伴したタンパク質と単に近接していることから発展した可能性がある。受容体活性修飾タンパク質(receptor activity-modifying proteins:RAMPs)は、一回膜貫通型修飾タンパク質のファミリーであり、GPCRとヘテロ二量体化することで、それぞれのGPCRが複数のリガンドを認識し、リガンド結合に応答して様々なシグナル経路を活性化させることを可能にしている。主要組織適合複合体(MHC)クラス1bタンパク質のM10ファミリーは、ネズミ鋤鼻V2R受容体と会合し、細胞表面まで送り届けることが最近明らかになった。V2Rの機能を調節するM10の正確な役割(またはその逆)は、まだ解明されていない。

S. M. Foord, Matching Accessories. Sci. STKE 2003, pe25 (2003).

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