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神経伝達物質トランスポーターに狙いを定めたシグナル伝達経路★

Signaling Pathways Take Aim at Neurotransmitter Transporters

Perspectives

Sci. STKE, Vol. 2003, Issue 207, pp. pe50, 4 November 2003
[DOI: 10.1126/stke.2003.207.pe50]

Michael B. Robinson*

Departments of Pediatrics and Pharmacology, Children's Hospital of Philadelphia, University of Pennsylvania, Philadelphia, PA 19104-4318, USA.
*Contact information. Telephone, 215-590-2205; fax, 215-590-3779; e-mail, robinson@pharm.med.upenn.edu

要約 : 神経伝達物質トランスポーターは、うつ病や注意力欠如障害などの精神状態または認識状態の治療に用いられる様々な薬物の標的である。さらに、乱用覚醒剤の影響の一部は神経伝達物質トランスポーターの阻害に起因する。Robinsonは、神経伝達物質トランスポーターとシグナル伝達経路の関連について述べる。神経伝達物質トランスポーターは、内部移行および細胞膜への挿入の割合を変化させ細胞表面の発現をコントロールする、あるいは膜内のトランスポーター活性を変化させることで制御可能である。多くの過程が神経伝達物質トランスポーターの活性の影響を受けていることを考えると、これらのトランスポーターの制御を支配する機構が解明されるにつれ、新規の効果的な治療標的が明らかになるかもしれない。

M. B. Robinson, Signaling Pathways Take Aim at Neurotransmitter Transporters. Sci. STKE 2003, pe50 (2003).

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