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相互につながったユビキチン化のオシレーターと細胞周期移行の制御

Interwoven Ubiquitination Oscillators and Control of Cell Cycle Transitions

Perspectives

Sci. STKE, Vol. 2004, Issue 242, pp. pe31, 20 July 2004
[DOI: 10.1126/stke.2422004pe31]

Xiaolu L. Ang and J. Wade Harper*

Program in Biological and Biomedical Sciences, Department of Pathology, Harvard Medical School, Boston, MA 02115, USA.
*Corresponding author. E-mail: wade_harper@hms.harvard.edu

要約 : ユビキチンを介するタンパク質分解は、細胞分裂周期を制御する主要な機構であることが明らかになってきている。特定のE3リガーゼの活性が変化することで細胞周期の相互変換や移行が促進され得る。最近の研究から、個々のE3リガーゼが他のE3リガーゼの活性をどのように制御しているか、そして、それらの分解マシーンの相互作用がどのようにして細胞周期移行のタイミングを設定しているかが明らかになった。例えば、G1期には、Cdh1と結合したanaphase-promoting complex(APCCdh1)がS期アクチベーターであるSkp2の分解を触媒しており、これはG1期の状態を決定するのに役立っている。まだはっきりと分かっていないシグナルに反応して、APCCdh1活性が低下することで、Skp2が蓄積しS期に移行する。E3リガーゼは細胞周期の移行を負に制御するタンパク質をユビキチン化する機能を持つ場合も多い。最近の研究から、サイクリン依存性キナーゼ2とPoloキナーゼが協力してWee1をリン酸化し、それによりSCFβ-TRCPによるWee1のユビキチン化が促進されることが示された。このように、分裂期への移行の活性化により、上流の負の経路を遮断するのを助けるフィードバックシグナルが生み出され、移行がいっそう強化される。

X. L. Ang, J. W. Harper, Interwoven Ubiquitination Oscillators and Control of Cell Cycle Transitions. Sci. STKE 2004, pe31 (2004).

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