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遊走、分化、増殖、あるいは細胞死:先端の「アポトーシス性カスパーゼ」の多面的な機能

Migrate, Differentiate, Proliferate, or Die:
Pleiotropic Functions of an Apical "Apoptotic Caspase"

Perspectives

Sci. STKE, Vol. 2004, Issue 254, pp. pe49, 12 October 2004
[DOI: 10.1126/stke.2542004pe49]

Sharad Kumar*

Hanson Institute, Institute of Medical and Veterinary Science, P.O. Box 14, Rundle Mall, Adelaide, South Australia 5000, Australia.

要約 : カスパーゼは、基質であるタンパク質をアスパラギン酸残基の後で切断するシステインプロテアーゼの総称であり、主に(1)炎症性サイトカインの活性化、(2)アポトーシスの実行、という2つの異なる機能を担う。これらの2つの機能は各カスパーゼに特有であると考えられている。したがって、アポトーシスにおいて作用するカスパーゼもあれば、炎症において役割を果たすカスパーゼもある。しかし、最近までアポトーシスにおいて機能するとしか知られていなかったカスパーゼがアポトーシスとは異なる機能をもっていることが明らかにされ、この定説が必ずしも正しくないとの認識が深まっている。最近の研究から、ショウジョウバエ(Drosophila)の唯一のイニシエーター細胞死カスパーゼであるDRONCが、細胞死における機能に加えて、細胞の遊走、精子の分化、細胞の増殖に直接的または間接的な役割を果たす可能性があることが示唆されている。

S. Kumar, Migrate, Differentiate, Proliferate, or Die: Pleiotropic Functions of an Apical "Apoptotic Caspase". Sci. STKE 2004, pe49 (2004).

*Corresponding author. Telephone, +61-8-8222-3738; fax, +61-8-8222-3139; e-mail: sharad.kumar@imvs.sa.gov.au

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