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脂質マイクロドメインとインスリン抵抗性:関連性はあるか?

Lipid Microdomains and Insulin Resistance: Is There a Connection?

Perspectives

Sci. STKE, Vol. 2005, Issue 268,pp. pe3, 25 January 2005
[DOI: 10.1126/stke.2682005pe3]

Elina Ikonen* and Saara Vainio*

Institute of Biotechnology, Viikinkaari 9, 00014 University of Helsinki, and National Public Health Institute, Helsinki, Finland.
*Corresponding authors. E-mail: elina.ikonen@helsinki.fi (E.I.); saara.vainio@helsinki.fi (S.V.)

要約 : 脂質がインスリンシグナル伝達に寄与しているのではないかと関心がもたれている。これは、細胞膜において、コレステロールとスフィンゴ脂質が機能的なマイクロドメイン(いわゆる脂質ラフト)を形成し、それらのドメインがシグナル伝達に影響を及ぼすと考えられているためである。このPerspectiveでは、コレステロール−スフィンゴ脂質ラフトがインスリン抵抗性の発症に役割を果たすことを示唆する証拠について述べる。主要なインスリン標的組織においてインスリンシグナル伝達と脂質ラフトを関連付けるデータを簡潔にまとめた。これらのデータには、カベオラと他のタイプのラフトの役割の比較に関してまだ議論の余地のある所見も含まれる。さらに、インスリン抵抗性の発症におけるラフトの混乱の重要性を指摘する最近の結果についても議論する。注目すべきことに、複数の研究が膜脂質組成とインスリン感受性の関連性を示唆している。インスリン抵抗性および代謝症候群と典型的に関連している脂質代謝異常により、インスリン標的細胞中のラフトの機能性が損なわれることで、インスリン抵抗性が促進されるという考えを我々は提唱する。

E. Ikonen, S. Vainio, Lipid Microdomains and Insulin Resistance: Is There a Connection?. Sci. STKE 2005, pe3 (2005).

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