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c-Src:リン酸化および酸性化が誘導するギャップ結合チャネルの閉鎖の隙間をうめる

c-Src: Bridging the Gap Between Phosphorylation- and Acidification-Induced Gap Junction Channel Closure

Perspectives

Sci. STKE, Vol. 2005, Issue 291, pp. pe33, 5 July 2005
[DOI: 10.1126/stke.2912005pe33]

Alan F. Lau*

Natural Products and Cancer Biology Program, Cancer Research Center, University of Hawaii at Manoa, Honolulu, HI 96813, USA.
*Corresponding author. E-mail: aflau@crch.hawaii.edu

要約 : ギャップ結合は、隣接する細胞間の直接的な小分子の交換を媒介し、多くの器官の正常機能に非常に重要な役割を果たす独特なタイプの細胞間結合である。ギャップ結合を構成するコネキシンタンパク質の変異は、ヒトの多くの皮膚および神経感覚疾患と関連する。ギャップ結合の細胞間分子伝達能は、細胞内pH、コネキシンのリン酸化状態、コネキシンと他の細胞タンパク質の相互作用によって調節されている。このPerspectiveは、組織虚血ないし低酸素症の結果生じる細胞内酸性化によって引き起こされ、アストロサイト間の細胞間情報伝達の中断を引き起こす新規の複雑な事象に注目する。これらの事象には、コネキシン43(Cx43)のリン酸化の変化、Cx43に対するβ-アクチン結合の崩壊、Cx43とc-Srcチロシンキナーゼ、細胞外シグナル制御キナーゼ1および2、ならびにマイトジェン活性化プロテインキナーゼホスファターゼ1の誘導的な相互作用がある。

A. F. Lau, c-Src: Bridging the Gap Between Phosphorylation- and Acidification-Induced Gap Junction Channel Closure. Sci. STKE 2005, pe33 (2005).

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