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喘息治療に用いる治療薬としての選択的プロスタグランジンE2(PGE2)受容体アゴニストの評価
Evaluation of Selective Prostaglandin E2 (PGE2) Receptor Agonists as Therapeutic Agents for the Treatment of Asthma
Sci. STKE, Vol. 2005, Issue 303, pp. pe47, 27 September 2005
[DOI: 10.1126/stke.3032005pe47]
K. F. Chung*
National Heart and Lung Institute, Imperial College London, London SW3 6LY, UK.*Corresponding author. E-mail: f.chung@imperial.ac.uk
要約 : 喘息気道で放出されるプロスタグランジンE2(PGE2)は、気管支拡張性の特性があり、アレルゲン誘導性の気管支収縮および炎症メディエータの放出を阻害する。PGE2は、喘息の治療法となる可能性があると考えられているが、炎症誘発性の特性も有している。PGE2は、4つの異なる受容体サブタイプ(EP1、EP2、EP3、およびEP4)を通して作用するが、これらのサブタイプによってPGE2の多様な効果の一部が説明されるかもしれない。4つの受容体を個々に欠損させたアレルギー性炎症のマウスモデルでは、EP3-/-マウスだけが炎症の悪化を示したのに対し、EP3アゴニストは阻害性でPGE2は不活性であった。したがって、EP3アゴニストは、喘息治療の新しい検討方法につながる可能性がある。しかし、他のPGE2受容体サブタイプにも有益な効果がある可能性がある。これらの受容体サブタイプのシグナル伝達経路をより理解することは、喘息におけるこれらの受容体の役割を明らかにするのに役立つであろう。
K. F. Chung, Evaluation of Selective Prostaglandin E2 (PGE2) Receptor Agonists as Therapeutic Agents for the Treatment of Asthma. Sci. STKE 2005, pe47 (2005).