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カルシウムシグナル伝達に関与する新しいコンパートメント−「誘導性結合ドメイン」だろうか?

Novel Compartment Implicated in Calcium Signaling-Is It an "Induced Domain"?

Perspectives

Sci. STKE, Vol. 2005, Issue 313, pp. pe53, 6 December 2005
[DOI: 10.1126/stke.3132005pe53]

Chihiro Hisatsune1 and Katsuhiko Mikoshiba1,2,3*

1Laboratory for Developmental Neurobiology, RIKEN Brain Science Institute (BSI), 2-1 Hirosawa, Wako City, Saitama 351-0198, Japan.
2Division of Molecular Neurobiology, Institute of Medical Science, University of Tokyo, 3-4-1, Shirokane-dai, Minato-ku, Tokyo 108-8639, Japan.
3Calcium Oscillation Project, ICORP, Japan Science and Technology Agency, 3 Nibancho, Chiyoda-ku, Tokyo 102-0084, Japan.
*Corresponding author. E-mail, mikosiba@ims.u-tokyo.ac.jp

要約 : 小胞体(ER)は、単なる均質な連続したオルガネラではなく、空間的にも機能的にも不均質で、Ca2+結合タンパク質、Ca2+ポンプ、Ca2+放出チャネルといった小胞体のCa2+を扱うタンパク質が不均一に分布している。このように不均一なCa2+関連タンパク質の分布は、空間的に異なるカルシウム貯蔵部位を作り出し、複雑な細胞内Ca2+動態を生み出す助けとなると考えられる。小胞体内のCa2+関連タンパク質の独特な分布に加えて、細胞外刺激もCa2+関連タンパク質を含む動的な新しい小胞体コンパートメントの形成を促進する可能性がある。Ca2+関連タンパク質を含むこのようなコンパートメントは、Ca2+シグナル伝達において潜在的な役割を果たす可能性がある。具体的には、小胞体と細胞膜の間の「誘導性結合ドメイン」として機能することにより、小胞体へのCa2+流入を可能にしているかもしれない。

C. Hisatsune, K. Mikoshiba, Novel Compartment Implicated in Calcium Signaling-Is It an "Induced Coupling Domain"?. Sci. STKE 2005, pe53 (2005).

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