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自然界に存在するタンパク質中のシグナル伝達ペプチド

Transduction Peptides Within Naturally Occurring Proteins

Perspectives

Sci. STKE, Vol. 2005, Issue 313, pp. pe54, 6 December 2005
[DOI: 10.1126/stke.3132005pe54]

Alain Joliot*

Homeoprotein Cell Biology, CNRS UMR 8542, Ecole Normale Superieure, 46 rue d’Ulm, 75230 Paris cedex 05, France.
*E-mail: joliot@biologie.ens.fr

要約 : トランスダクション(または細胞透過)ペプチド配列は、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)転写調節因子Tatおよびショウジョウバエ(Drosophila)転写因子アンテナペディアに由来するペプチドとしてもともと同定された。トランスダクションペプチド配列は、可溶性タンパク質が生体膜を通過して細胞質および核の標的と相互作用することを可能にする。このような配列を含むタンパク質は、転写因子として機能したり、アポトーシスを阻害したり、軸索ガイダンスに寄与したり、ウイルスmRNAを細胞間輸送したりすることが明らかになっている。最近、ダイノルフィンがトランスダクションペプチドとして働くことが示されたことから、これらの神経ペプチドはオピエート受容体の活性化とは無関係な役割を担うことが示唆される。

A. Joliot, Transduction Peptides Within Naturally Occurring Proteins. Sci. STKE 2005, pe54 (2005).

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