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トランスグルタミナーゼをGタンパク質共役受容体シグナル伝達とクロスリンクする

Cross-Linking Transglutaminases with G Protein-Coupled Receptor Signaling

Perspectives

Sci. STKE, 19 September 2006 Vol. 2006, Issue 353, p. pe34
[DOI: 10.1126/stke.3532006pe34]

Siiri E. Iismaa, Gillian E. Begg, and Robert M. Graham*

Molecular Cardiology Program, Victor Chang Cardiac Research Institute, Darlinghurst, New South Wales 2010, Australia, and University of New South Wales, Kensington, New South Wales 2033, Australia.
*Corresponding author. E-mail, b.graham@victorchang.unsw.edu.au

要約 : トランスグルタミナーゼは、カルシウムおよびチオールに依存性のアシルトランスフェラーゼのファミリーであり、ペプチド結合しているグルタミン残基のγ-カルボキサミド基と、特定のタンパク質に存在するリジンのε-アミノ基などのさまざまな化合物の第一級アミノ基との間でのアミド結合の形成を触媒する。結果として、トランスグルタミナーゼは、アミンの取り込みによるタンパク質の翻訳後修飾や架橋によるタンパク質集合体の安定化に影響を与える。このような作用は、血液凝固、皮膚の障壁としての機能を確立することによる感染および乾燥からの保護のように、極めて重要な生物学的過程に大きな影響を与える。さらに、トランスグルタミナーゼは他にも多様な作用を有し、ヘテロ三量体グアニンヌクレオチド結合タンパク質(Gタンパク質)共役受容体(GPCR)スーパーファミリーによるシグナル伝達に関与する。この作用は、次の3つの方法のうちの一つによる。(1)ホスホリパーゼCのような細胞内エフェクターを活性化するグアノシン三リン酸結合タンパク質としての作用を介する方法。(2)GPCR単量体を架橋して共有結合性二量体を形成させることにより、シグナル伝達を促進する方法。(3)増殖阻害性オーファンGPCRと考えられているGPR56と相互作用することにより、メラノーマ細胞の転移性の伝播を抑制する方法。このような受容体と共役するトランスグルタミナーゼの作用の意味合いについて論じる。

S. E. Iismaa, G. E. Begg, R. M. Graham, Cross-Linking Transglutaminases with G Protein-Coupled Receptor Signaling. Sci. STKE 2006, pe34 (2006).

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