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1つの主題の変奏曲:動物の発生過程におけるHoxおよびWntの組み合わせ調節

Variations on a Theme: Hox and Wnt Combinatorial Regulation During Animal Development

Perspectives

Sci. STKE, Vol. 2006, Issue 355, p. pe38, 3 October 2006
[DOI: 10.1126/stke.3552006pe38]

Sarah Bondos*

Department of Biochemistry and Cell Biology, Rice University, 6100 South Main Street, Houston, TX 77005, USA.
*Contact information. Telephone, 713-348-4936; e-mail, bondos@rice.edu

要約 : 動物の発生過程で、器官のパターン形成や、一見すると無限の多様性を有する独特の細胞種の運命を特定するために利用される転写因子および細胞シグナル伝達経路は、驚くほど少ない。このおおきな隔たりから、各因子が複数の組織で用いられ、因子の組み合わせコードが独特な方法で細胞運命や組織の独自性を決定するという仮説が生まれた。2つの最近の論文は、位置を特定するHox転写因子と、空間情報を提供して非対称細胞分裂を促進するWntシグナル伝達の間の相互作用の時間的変化について述べている。これらの変化は、一連の個別のステップを通して細胞を導き、独特の細胞運命をもたらす。これら2つの研究の差異から、簡単にいえば、これらの分子が相互作用する経路は隣接する細胞の間でさえも異なる可能性があるという、組み合わせ調節が多様化していく可能性が浮き彫りにされる。共通の特徴としては、器官形成および共通の下流標的の同時調節のために、組織特異的な方法でパターン形成遺伝子を移動させる交差調節性相互作用がある。組み合わせ遺伝子標的をさらに同定し、その基礎を成す分子機構を解明することは、発生生物学および進化の研究における重要な将来的課題である。

S. Bondos, Variations on a Theme: Hox and Wnt Combinatorial Regulation During Animal Development. Sci. STKE 2006, pe38 (2006).

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