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PTEN調節、ホスホイノシチド3-キナーゼp85サブユニットの新機能

PTEN Regulation, a Novel Function for the p85 Subunit of Phosphoinositide 3-Kinase

Perspectives

Sci. STKE, 21 November 2006 Vol. 2006, Issue 362, p. pe49
[DOI: 10.1126/stke.3622006pe49]

Domingo F. Barber1, Maria Alvarado-Kristensson1, Ana Gonzalez-Garcia1, Rafael Pulido2, and Ana C. Carrera1*

1Department of Immunology and Oncology, Centro Nacional de Biotecnologia/Consejo Superiod de Investigaciones Cientificas, Universidad Autonoma de Madrid, Cantoblanco, Madrid E-28049, Spain.
2Centro de Investigacion Principe Felipe, Avda. Autopista del Saler 16, Valencia E-46013, Spain.*Corresponding author. E-mail: acarrera@cnb.uam.es

要約 : ホスファチジルイノシトール-3,4-ビスリン酸[PI(3,4)P2]およびホスファチジルイノシトール-3,4,5-トリスリン酸 [PI(3,4,5)P3]の細胞中の存在量を適時に調節することは、細胞の恒常性の制御にとって不可欠である。これらの脂質の濃度は静止期の細胞では低いが、細胞の代謝変化、増殖、生存および運動を開始させる増殖因子受容体(GFR)の刺激を受けると急速かつ一過性に上昇する。クラスIAのホスファチジルイノシトール3-キナーゼ(PI3K)は、p85(調節)サブユニットおよびp110(触媒)サブユニットで構成され、GFR刺激後にPI(3,4)P2およびPI(3,4,5)P3を産生する酵素である。GFRが誘導するPI3Kの活性化のステップは比較的よくわかっているが、その後に起こる3-ポリホスホPIのダウンレギュレーションについてはあまり理解されていない。ヒトのがんにおける高頻度の遺伝子変化を調べることにより、PTEN(10番染色体のテンシン相同性をもつホスファターゼ)がPI(3,4)P2およびPI(3,4,5)P3の細胞内濃度を低下させる主要酵素であることが示された。それにもかかわらず、複雑なPTEN調節の解釈にはまだ議論の余地がある。最近、PI3Kの調節サブユニットp85αを欠損する肝臓特異的ノックアウトマウスにおいてPTEN活性が低下していることが示されたことから、PTENを調節することでPI(3,4)P2およびPI(3,4,5)P3の半減期を制御するというこれまでには知られていなかったp85α依存性の負のフィードバック経路が明らかになった。

D. F. Barber, M. Alvarado-Kristensson, A. Gonzalez-Garcia, R. Pulido, A. C. Carrera, PTEN Regulation, a Novel Function for the p85 Subunit of Phosphoinositide 3-Kinase. Sci. STKE 2006, pe49 (2006).

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