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神経細胞の極性とキネシンスーパーファミリータンパク質

Neuronal Polarity and the Kinesin Superfamily Proteins

Perspectives

Sci. STKE, 6 February 2007 Vol. 2007, Issue 372, p. pe6
[DOI: 10.1126/stke.3722007pe6]

Takao Nakata and Nobutaka Hirokawa*

Department of Cell Biology and Anatomy, Graduate School of Medicine, University of Tokyo, 7-3-1 Hongo, Tokyo, Japan, 113-0033.
*Corresponding author. E-mail, hirokawa@m.u-tokyo.ac.jp

要約 : ニューロンは、典型的な場合には長い軸索と比較的短い樹状突起を有する高度に極性化した細胞である。豊富な最近のデータから、ニューロンの極性化に関与する多くのシグナル伝達分子が同定されている。キネシンスーパーファミリータンパク質(KIF)は、様々なタンパク質や小胞を軸策または樹状突起へと選択的に輸送することにより、ニューロンの極性の確立および維持に寄与している。今日では、KIFが、ニューロンの極性化の最初のイベントである軸索形成にも重要な役割を果たす証拠が得られてきている。特に、KIF13Bは、現在の仮説に基づくと、軸索形成に関与する細胞内シグナル伝達カスケードのもっとも上流にある分子の1つであるホスファチジルイノシトール(3,4,5)-トリスリン酸を輸送する。

T. Nakata, N. Hirokawa, Neuronal Polarity and the Kinesin Superfamily Proteins. Sci. STKE 2007, pe6 (2007).

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