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取り残されるもの―生殖細胞の遊走における質的管理

What Is Left Behind-Quality Control in Germ Cell Migration

Perspectives

Sci. STKE, 24 April 2007 Vol. 2007, Issue 383, p. pe16
[DOI: 10.1126/stke.3832007pe16]

Bijan Boldajipour and Erez Raz*

Germ Cell Development, Max-Planck-Institute for Biophysical Chemistry, 37077 Gottingen, Germany and Institute of Cell Biology, Center for Molecular Biology of Inflammation (ZMBE), University of Munster, 48149 Munster, Germany.
*Corresponding author. E-mail, eraz@gwdg.de

要約 : 動物の発達と成体の恒常性においては、細胞分化、細胞増殖、細胞死、細胞遊走が厳密にコントロールされている。これらの過程が制御されないと、腫瘍の形成や転移が生じる可能性がある。したがって、異常細胞は多くの場合、細胞死の誘導によって除去される。最近の研究では、適切に移動しないマウス始原生殖細胞が除去される機構が解明され、この機構はショウジョウバエ(Drosophila)において同様の現象を制御する機構に類似していることが明らかにされている。さらにこれらの研究では、単一のシグナル伝達経路が、発達のさまざまな段階で、細胞生存、細胞増殖、細胞遊走のコントロールにさまざまな機能を果たし得ることが裏付けられている。

B. Boldajipour, E. Raz, What Is Left Behind-Quality Control in Germ Cell Migration. Sci. STKE 2007, pe16 (2007).

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