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アクチベーターに反撃する:IkBキナーゼが抗原受容体応答をどのようにして終結させるのか

Striking Back at the Activator: How IκB Kinase Terminates Antigen Receptor Responses

Perspectives

Sci. STKE, 1 May 2007 Vol. 2007, Issue 384, p. pe19
[DOI: 10.1126/stke.3842007pe19]

Michael Hinz and Claus Scheidereit*

Max Delbruck Center for Molecular Medicine, 13092 Berlin, Germany.
*Corresponding author. E-mail, scheidereit@mdc-berlin.de

要約 : T細胞受容体(TCR)による抗原認識は、複数の細胞内シグナル伝達カスケードを誘導し、そのうちのひとつは、IκBキナーゼ(IKK)を介して転写因子NF-κBを活性化する。NF-κBは、リンパ球分化、増殖、アポトーシスを調節する。したがって、この因子の活性化の厳密な時間的制御は、有害な免疫細胞の調節異常を阻止するために必要である。IKKとNF-κB活性化プロセスに対するかなりの洞察が得られているものの、免疫受容体シグナル伝達の時間的調節と終結についてはあまり知られていない。2つの最近の研究により、足場タンパク質Bcl10(CARMA1やMalt1とともに、TCR誘導性IKK活性化CBM複合体を形成)が、IKKの負のフィードバック基質であることが明らかになった。IKκBはまずCBM形成(完全なIKK活性化に必要)に寄与し、その後Bcl10のカルボキシ末端のリン酸化を介して、この複合体構造を破壊してシグナル伝達を終結させる。IKKは、他の部位でのBcl10のリン酸化を介して、ユビキチン‐プロテアソーム系によりBcl10分解を引き起こす。すなわち、負のフィードバックメカニズムを介する不活性化は、TCR誘導性NF-κB経路に本来備わった特性である。

M. Hinz, C. Scheidereit, Striking Back at the Activator: How IκB Kinase Terminates Antigen Receptor Responses. Sci. STKE 2007, pe19 (2007).

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