• ホーム
  • シナプス外NMDA受容体が遺伝子の順位を決め直す

シナプス外NMDA受容体が遺伝子の順位を決め直す

Extrasynaptic NMDA Receptors Reshape Gene Ranks

Perspectives

Sci. STKE, 15 May 2007 Vol. 2007, Issue 386, p. pe23
[DOI: 10.1126/stke.3862007pe23]

Igor Medina*

Mediterranean Institute of Neurobiology (INMED), INSERM, 13273 Marseille, cedex 09, France.
*Contact information. E-mail, medina@inmed.univ-mrs.fr

要約 : N-メチル-D-アスパラギン酸(NMDA)型グルタミン酸受容体(NMDAR)は、さまざまなシグナル伝達経路や多数の遺伝子の活性を修飾することによって、神経可塑性と細胞生存の制御に重要な役割を果たしている。しかし、この1種類のグルタミン酸受容体の活性化によって、神経細胞生存の促進や神経細胞死の誘導などのさまざまな機能的結果がもたらされる機構は、いまだ不明である。最近の研究では、シナプスのNMDARとシナプス外のNMDARは異なった形で全ゲノム活性を変化させることが示されており、これら2つのNMDAR亜集団は神経細胞生存と神経細胞死において相異なる役割を果たすという仮説がさらに詳細化されている。

I. Medina, Extrasynaptic NMDA Receptors Reshape Gene Ranks. Sci. STKE 2007, pe23 (2007).

英文原文をご覧になりたい方はScience Signaling オリジナルサイトをご覧下さい

英語原文を見る

バックナンバー一覧へ