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ヘッジホッグシグナル伝達:Gas1でうまくいく

Hedgehog Signaling: Cooking with Gas1

Perspectives

Sci. STKE, 11 September 2007 Vol. 2007, Issue 403, p. pe50
[DOI: 10.1126/stke.4032007pe50]

Jong-Sun Kang1, Wei Zhang2, and Robert S. Krauss2*

1 Department of Molecular Cell Biology, SungKyunKwan University School of Medicine, Suwon, 440-746, South Korea.
2 Department of Molecular, Cell, and Developmental Biology, Mount Sinai School of Medicine, New York, NY 10029, USA.

*Corresponding author. E-mail: robert.krauss@mssm.edu

要約 : ソニックヘッジホッグ(Shh)などのモルフォゲンが、異なる細胞運命を濃度依存的に決定する機構は、十分には解明されていない。Shhシグナル伝達はShh結合因子を含むフィードバックネットワークによって調節されており、このShh結合因子の発現はヘッジホッグ経路そのものによって制御されている。最近の研究では、このネットワークの構成要素として、ヘッジホッグ結合タンパク質のgrowth arrest-specific gene 1(Gas1)が同定されている。Gas1はShhに結合してシグナル伝達を促進するが、その後の発現は経路の活性によって阻害される。Gas1-/-マウスは、神経管、中顔面、指においてShh量に依存した表現型を示す。異所性発現とin vitroアッセイにより、Gas1はヘッジホッグ受容体Patched1と相乗作用してShhに結合し、細胞自律的な方法でシグナル伝達を促進することが示唆されている。さらに、神経管と中顔面のパターン形成において、Gas1はこのフィードバックネットワークのほかの構成要素であるCdoと協調的に作用する。正および負の作用を及ぼすさまざまなShh結合タンパク質の活性と発現が協調的に調節されることによって、段階的なShhシグナル伝達は微調節されると考えられる。

J.-S. Kang, W. Zhang, R. S. Krauss, Hedgehog Signaling: Cooking with Gas1. Sci. STKE2007, pe50 (2007).

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