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イノシトールピロリン酸の異なるシグナル伝達機能

A Discrete Signaling Function for an Inositol Pyrophosphate

Perspectives

Sci. STKE, 11 December 2007 Vol. 2007, Issue 416, p. pe72
[DOI: 10.1126/stke.4162007pe72]

Philip W. Majerus*

Division of Hematology, Washington University School of Medicine, 660 South Euclid, St. Louis, MO 63110, USA.
*Contact information. E-mail, PHIL@im.wustl.edu

要約 : イノシトールピロリン酸の明確な機能は、つい最近までわかっていなかった。Science誌に掲載された最近の2報の論文では、出芽酵母(Saccharomyces cerevisiae)のVip1遺伝子によってコードされる酵素の産物であるIP7ピロリン酸(イノシトール六リン酸にピロリン酸を1つ有する)の機能が明らかにされている。ピロリン酸がおそらく4位または6位に付加されたこのIP7は、Pho80、Pho81、Pho85からなるサイクリン-サイクリン依存性キナーゼ複合体の不活性化に必要な補因子である。このキナーゼの阻害によって、低リン酸条件下でリン酸の同化に必要な遺伝子の発現を促進する転写因子Pho4が核移行する。低リン酸培地で培養するとIP7が蓄積し、リン酸の獲得に関与する遺伝子の発現が起こる。

P. W. Majerus, A Discrete Signaling Function for an Inositol Pyrophosphate. Sci. STKE 2007, pe72 (2007).

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