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核ユビキチンリガーゼ、NF-κB分解、炎症の制御

Nuclear Ubiquitin Ligases, NF-κB Degradation, and the Control of Inflammation

Perspectives

Science Signaling, 8 January 2008
Vol. 1, Issue 1, p. pe1
[DOI: 10.1126/stke.11pe1]

Gioacchino Natoli* and Susanna Chiocca

Department of Experimental Oncology, European Institute of Oncology (IEO), IFOM-IEO Campus, Via Adamello 16, 20139 Milan,Italy.
* Corresponding author. E-mail, gioacchino.natoli@ifom-ieo-campus.it

要約 : 炎症応答に関与する大部分の遺伝子の転写制御には、転写因子の核因子κB(NF-κB)ファミリーが必要である。NF-κB活性の促進および終結は、厳密な時空間的制御を受ける。NF-κB調節の古典的モデルによると、活性化および終結機構はいずれも、NF-κBタンパク質の阻害因子(IκB)が中心となっている。NF-κBの活性化にはIκBの分解が必要であるのに対して、NF-κB活性の終結を担う主要機構は、特定のIκB(IκBα)の再合成である。IκBαは、核内でNF-κB二量体を捕捉し、不活性型で細胞質へと移行させる。今回の研究から、NF-κBタンパク質活性の制御が効かない状態を防ぐために必要なさらなる機構として、核におけるNF-κBの分解が示された。少なくとも2つのE3ユビキチンリガーゼが同定され、そのうち1つは骨髄球系細胞における核NF-κB p65(RelAとしても知られる)の制御に不可欠であるようである。さらに別の証拠から、特定の活性化ないし抑制特性を有する個々のNF-κB二量体は、核内分解によって異なる制御を受ける可能性があることが示唆される。このことから、治療を目的としたNF-κB分解経路を探る道が開かれる。

G. Natoli, S. Chiocca, Nuclear Ubiquitin Ligases, NF-κB Degradation, and the Control of Inflammation. Science Signaling 1, pe1 (2008).

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