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静かな暗殺者:発がん性Rasは標的遺伝子のエピジェネティックな不活性化を指令する

NFAT Is Well Placed to Direct Both Enhancer Looping and Domain-Wide Models of Enhancer Function

Perspectives

Sci. Signal., 1 April 2008
Vol. 1, Issue 13, p. pe15
[DOI: 10.1126/stke.113pe15]

Peter N. Cockerill*

Experimental Haematology, Leeds Institute of Molecular Medicine, University of Leeds, Wellcome Trust Brenner Building, St James’s University Hospital, Leeds LS9 7TF, UK.
*Corresponding author. E-mail: p.n.cockerill@leeds.ac.uk

要約 : 活性化T細胞核因子(NFAT:Nuclear factor of activated T cells)は、クロマチン構造レベルでの遺伝子発現活性化に中心的な役割を果たす。今回の研究から、NFATはクロマチン領域の形成に役立ち、さらにエンハンサーとプロモーターの相互作用を可能にするらしいことが明らかにされた。活性化されたT細胞では、腫瘍壊死因子α(TNF-α)遺伝子のプロモーターと、-9 kbおよび+3 kbに位置する2つのNFAT依存性エンハンサーとの間に、染色体内ループが誘導される。この位置関係により、TNF-α遺伝子と隣接するリンホトキシン(LT:lymphotoxin)遺伝子は別々のループ上におかれ、それよって多重遺伝子座内に存在するTNF-α遺伝子の独立した調節が可能になる。これらの発見は、エンハンサー内のヌクレオソームを破壊する活性、およびエンハンサーとプロモーターを結ぶ広範なクロマチン領域にヌクレオソームを移動させる活性とNFATが密接に関連することを示唆する別の研究に基づく。まとめると、以上の研究は、プロモーター部位とエンハンサー部位で転写を制御する因子の動員とクラスター形成の両方を可能にするクロマチン環境を作り出す1因子として、NFATが重要であることを示している。

P. N. Cockerill, NFAT Is Well Placed to Direct Both Enhancer Looping and Domain-Wide Models of Enhancer Function. Sci. Signal. 1, pe15 (2008).

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