横紋筋細胞の動的なZ帯

The Dynamic Z Bands of Striated Muscle Cells

Perspectives

Sci. Signal., 12 August 2008
Vol. 1, Issue 32, p. pe37
[DOI: 10.1126/scisignal.132pe37]

Jean M. Sanger* and Joseph W. Sanger

Department of Cell and Developmental Biology, SUNY Upstate Medical University, 766 Irving Avenue, Syracuse, NY 13210, USA.
*Corresponding author. E-mail: sangerjm@upstate.edu

要約 : 骨格筋および心筋のサルコメア(筋節)におけるタンパク質分布が、これらの筋肉の横紋パターンを浮かび上がらせる。しかし、サルコメアタンパク質の局在は常に固定されているわけではない。サイトゾルのプールとサルコメアの間でタンパク質が動的に交換され、発生や修復の際には新たに合成されたタンパク質が追加され、変異によるタンパク質の異常再分布も起こる。最近の研究から、サルコメアのZ帯に局在する2つの群のタンパク質が、一つの事例ではA帯へと、他方の事例では核へと再配置可能であることが示された。

J. M. Sanger, J. W. Sanger, The Dynamic Z Bands of Striated Muscle Cells. Sci. Signal. 1, pe37 (2008).

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