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MKP-1のアセチル化と炎症の制御

Acetylation of MKP-1 and the Control of Inflammation

Perspectives

Sci. Signal., 14 October 2008
Vol. 1, Issue 41, p. pe44
[DOI: 10.1126/scisignal.141pe44]

Hongbo Chi1* and Richard A. Flavell2,3*

1 Department of Immunology, St. Jude Children’s Research Hospital, Memphis, TN 38105, USA.
2 Howard Hughes Medical Institute, Yale University School of Medicine, New Haven, CT 06520, USA.
3 Department of Immunobiology, Yale University School of Medicine, New Haven, CT 06520, USA.
* Corresponding authors. E-mail: hongbo.chi@stjude.org (H.C.); richard.flavell@yale.edu (R.A.F.)

要約 : パターン認識受容体の一つのクラスであるToll様受容体(TLR)が介する自然免疫応答は、微生物病原体に対する防御において重要な役割を果たす。しかしTLRを介する過剰な応答は、敗血症、自己免疫および慢性炎症が引き起こす。このようなTLRの有害な活性化を防ぐために、細胞は自然免疫応答を抑制する複数の機構を進化させてきた。TLRの刺激により、マイトジェン活性化プロテインキナーゼ(MAPK)ホスファターゼ-1(MKP-1)をコードする遺伝子の発現が誘導され(このMKP-1は核内に局在する二重特異性ホスファターゼであり、p38 MAPKおよびc-Jun N末端キナーゼ(JNK)を選択的に脱リン酸化する)、その結果としてTLR誘導性の炎症性サイトカインの産生が減弱する。MKP-1はリン酸化など複数の機構によって翻訳後修飾される。今回の研究から、TLR刺激後にMKP-1は重要なリジン残基にアセチル化も受けていることが実証された。MKP-1のアセチル化は、MKP-1とその基質であるp38 MAPKとの相互作用を促し、結果としてp38 MAPKの脱リン酸化と自然免疫の抑制をもたらす。

H. Chi, R. A. Flavell, Acetylation of MKP-1 and the Control of Inflammation. Sci. Signal. 1, pe44 (2008).

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