• ホーム
  • マイクロRNAが血管新生の研究に新たな道を開く

マイクロRNAが血管新生の研究に新たな道を開く

MicroRNAs: Opening a New Vein in Angiogenesis Research

Perspectives

Sci. Signal., 6 January 2009
Vol. 2, Issue 52, p. pe1
[DOI: 10.1126/scisignal.252pe1]

Jason E. Fish and Deepak Srivastava*

Gladstone Institute of Cardiovascular Disease, 1650 Owens Street, San Francisco, CA 94158, USA, and Department of Pediatrics and Department of Biochemistry and Biophysics, University of California, San Francisco, CA 94158, USA.
* Corresponding author. E-mail, dsrivastava@gladstone.ucsf.edu

要約 : 血管内皮細胞における血管新生プログラムの活性化は、正常な胚発生にとっても成人の生理的血管新生にとっても重要である。さらに、血管新生は重要な治療標的でもあり、新たな血管の形成は、組織治癒や移植の際のような再生目的にとっては望ましいものの、糖尿病性網膜症や癌における血管新生のように、病理に関与する可能性がある。血管新生刺激に対する血管内皮の応答は、マイクロRNAと呼ばれるノンコーディングRNAによって調節される。血管内皮細胞に特異的なマイクロRNAであるmicroRNA-126miR-126)は、血管内皮増殖因子(VEGF)または塩基性線維芽細胞増殖因子(bFGF)などの血管新生性増殖因子に応答し、シグナル伝達経路の負の調節因子を抑制することによって血管新生を促進する。他のマイクロRNAについても、血管新生のさまざまな側面の調節に関与していることがすでに示されている。このように、マイクロRNAの発現を標的にすれば、脈管構造の過剰または不足が関係する疾病の新たな治療法につながるかもしれない。

J. E. Fish, D. Srivastava, MicroRNAs: Opening a New Vein in Angiogenesis Research. Sci. Signal. 2, pe1 (2009).

英文原文をご覧になりたい方はScience Signaling オリジナルサイトをご覧下さい

英語原文を見る