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パートナーを両手でつかめ:Arp2/3シグナル伝達による細胞骨格リモデリング

Grab Your Partner with Both Hands: Cytoskeletal Remodeling by Arp2/3 Signaling

Perspectives

Sci. Signal., 27 January 2009
Vol. 2, Issue 55, p. pe5
[DOI: 10.1126/scisignal.255pe5]

Scott H. Soderling*

Departments of Cell Biology and Neurobiology, Duke University Medical School, Durham, NC 27710, USA.
* Corresponding author. E-mail, s.soderling@cellbio.duke.edu

要約 : アクチンフィラメントは、その一見すると単純な構造とは裏腹に、真核細胞内でその重合と脱重合を調節する精巧なシグナル伝達経路を備えている。考えてみれば、このシグナル伝達経路の複雑性は驚くにあたらない。アクチンは、タンパク質や細胞小器官の輸送、細胞極性の確立、方向性のある移動、細胞牽引、およびエンドサイトーシス効率など多くの動的な細胞過程を調節している。これらの過程において、アクチンの代謝回転を協調的に制御するシグナル伝達事象には高い精巧さが求められる。アクチン動態の重要な調節因子であるアクチン関連タンパク質2および3(Arp2/3)複合体に関する最近のデータは、その機序に関するモデルを示している。

S. H. Soderling, Grab Your Partner with Both Hands: Cytoskeletal Remodeling by Arp2/3 Signaling. Sci. Signal. 2, pe5 (2009).

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