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細菌のFICタンパク質が感染のテンションを上げる

Bacterial FIC Proteins AMP Up Infection

Perspectives

Sci. Signal., 17 March 2009
Vol. 2, Issue 62, p. pe14
[DOI: 10.1126/scisignal.262pe14]

Craig R. Roy* and Shaeri Mukherjee

Section of Microbial Pathogenesis, School of Medicine, Yale University, 295 Congress Avenue, New Haven, CT 06536, USA.
* Corresponding author. Telephone, 203-737-2408; e-mail, craig.roy@yale.edu

要約 : FIC(環状アデノシン一リン酸誘発性フィラメンテーション)ドメイン含有タンパク質は原核生物と真核生物いずれにも見られるが、その機能は不明であった。細菌のFICドメイン含有タンパク質は真核生物の宿主細胞内に運ばれた後、宿主細胞の過程を崩壊させることが最近の研究で示されている。腸炎ビブリオ菌(Vibrio parahaemolyticus)のVopSタンパク質はRhoグアノシントリフォスファターゼ(GTPアーゼ)の機能を阻害し、レジオネラ菌(Legionella pneumophila)のAnkXタンパク質は微小管依存性小胞輸送を阻害する。VopSタンパク質の解析の結果、FICドメインは、Racのスイッチ1領域のトレオニン残基にアデノシン5’一リン酸(AMP)を転移させることによってRacを修飾することが明らかになった。このように、FICドメインにより媒介されるAMP化がタンパク質機能の翻訳後調節に関与しており、その活性は、感染中の細胞機能を調節するために微生物病原体によって悪用される。

C. R. Roy, S. Mukherjee, Bacterial FIC Proteins AMP Up Infection. Sci. Signal. 2, pe14 (2009).

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