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シナプス・アクティブゾーンの集合の陰と陽

The Yin and Yang of Synaptic Active Zone Assembly

Perspectives

Sci. Signal., 12 May 2009
Vol. 2, Issue 70, p. pe32
[DOI: 10.1126/scisignal.270pe32]

Stephan J. Sigrist*

Genetics, Institute for Biology, Free University Berlin, Takustrasse 6, 14195 and NeuroCure Cluster of Excellence, Charité Berlin, Charitéplatz 1, 10117 Berlin, Germany.
* Corresponding author. E-mail, stephan.sigrist@fu-berlin.de

要約 : シナプスの集合機構は、神経系の発達を理解するためだけでなく、学習と記憶の課程を理解するためにも重要である。前シナプスのアクティブゾーン膜は、タンパク質を豊富に含むマトリックスで覆われており、このことが迅速な小胞の融合にとって重要なだけでなく、シナプスの安定性に寄与する可能性があると考えられている。遺伝的解析によって、アクティブゾーンの様々なファミリーに属するマトリクスタンパク質が、シナプスの集合を促進することが明らかにされている。今回新たに、進化的に保存されたタンパク質のRSY-1(regulator of synaptogenesis 1)が、線虫(Caenorhabditis elegans)の発生段階でアクティブゾーンの集合を局所的に阻害し、シナプス形成を正しい位置に限定することが示された。したがって、アクティブゾーンの構造を組み立てるタンパク質の相互作用は、正のシグナルだけではなく、負のシグナルをも局所的に統合するようである。

S. J. Sigrist, The Yin and Yang of Synaptic Active Zone Assembly. Sci. Signal. 2, pe32 (2009).

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