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アロステリック効果が核内受容体の作用を支配する:プレーヤーとしてのDNA

Allosteric Effects Govern Nuclear Receptor Action: DNA Appears as a Player

Perspectives

Sci. Signal., 2 June 2009
Vol. 2, Issue 73, p. pe34
[DOI: 10.1126/scisignal.273pe34]

Hinrich Gronemeyer1* and William Bourguet2*

1 Department of Cancer Biology, Institut de Génétique et de Biologie Moléculaire et Cellulaire (IGBMC), BP 10142, 67404 Illkirch Cedex, C. U. de Strasbourg, France.
2 INSERM U554, 34090 Montpellier, France; CNRS UMR5048, 34090 Montpellier, France; Centre de Biochimie Structurale, Université Montpellier 1 et 2, 34090 Montpellier, France.
* Corresponding authors. E-mail, hg@igbmc.fr (H.G.); bourguet@cbs.cnrs.fr (W.B.)

要約 : 核内受容体(NR)は、その受容体に対応する遺伝子ネットワークを調節し、その結果として顕著な生理学的変化や病態生理学的変化を誘発する転写因子ファミリーである。NRシグナル伝達の不全は、がん、不妊、肥満、糖尿病などの増殖性疾患、生殖性疾患および代謝性疾患を引き起こす。実際に、NRを基盤とする医薬品は最もよく用いられる薬物の一つである。NRは細胞内外の環境との情報伝達を介して機能し、それによって細胞状態を検知するとともに調節する。NRは転写効果と非ゲノム効果を統合することによって入力シグナルに応答する。これはNRが下流へのシグナル伝播の基盤であるアロスティック構造変化によって、同族リガンドなどの各種エフェクターに応答できるためである。今回、DNAがアロステリックエフェクターとして、グルココルチコイド受容体の活性を調節する機構が明らかになった。これはNR作用の新たな調節性パラダイムであり、この作用によって、受容体がその標的遺伝子ネットワークを微調整する機構を説明できるかもしれない。

H. Gronemeyer, W. Bourguet, Allosteric Effects Govern Nuclear Receptor Action: DNA Appears as a Player. Sci. Signal. 2, pe34 (2009).

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