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分解のダウンレギュレーション:リン酸化反応がE3ユビキチンリガ−ゼNedd4-2を調節する
Down-Regulating Destruction: Phosphorylation Regulates the E3 Ubiquitin Ligase Nedd4-2
Sci. Signal., 14 July 2009
Vol. 2, Issue 79, p. pe41
[DOI: 10.1126/scisignal.279pe41]
Peter M. Snyder*
Department of Internal Medicine and Molecular Physiology and Biophysics, University of Iowa, Iowa City, IA 52242, USA.* Corresponding author. E-mail: peter-snyder@uiowa.edu
要約 : E3ユビキチンリガ−ゼは、特定のタンパク質を標的として分解へと向かわせることができるユビキチン化を触媒する酵素である。同定されたE3ユビキチンリガ−ゼとその標的の数は増えつつあるものの、その活性を調節する機構についてはあまりわかっていない。データを取りまとめると、HECT(E6-APのC末の相同体)ドメインE3ユビキチンリガ−ゼであるNedd4-2と、その標的である上皮細胞Na+チャネルENaCとの結合が、リン酸化よる調節を受けることが示唆される。Nedd4-2のリン酸化は、上皮細胞Na+輸送の調節における中心的な収束点として浮上しつつある。
P. M. Snyder, Down-Regulating Destruction: Phosphorylation Regulates the E3 Ubiquitin Ligase Nedd4-2. Sci. Signal. 2, pe41 (2009).