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機能性アミロイドがその到着をシグナル伝達する

Functional Amyloids Signal Their Arrival

Perspectives

Sci. Signal., 21 July 2009
Vol. 2, Issue 80, p. pe43
[DOI: 10.1126/scisignal.280pe43]

Matthew P. Badtke, Neal D. Hammer, and Matthew R. Chapman*

Department of Molecular, Cellular, and Developmental Biology, University of Michigan, Ann Arbor, MI 48109, USA.
* Corresponding author. E-mail, chapmanm@umich.edu

要約 : アミロイドは従来、誤ってフォールディングされたタンパク質の凝集体および消耗性神経変性疾患と関連付けられてきた。しかし、現在では、機能性アミロイドが次々と解明されており、アミロイド産生が正常な細胞生理にとって不可欠な要素になることがあると示されている。機能性アミロイドの産生は厳密に調節されており、その結果生じる線維はそれらを産生する細胞に対して様々な役割を果たす。哺乳類の分泌顆粒におけるペプチドホルモンの貯蔵庫としてのアミロイドの新たな役割が見つかっている。in vitroでは30種類以上の異なるペプチドホルモンがアミロイドを形成し、ラット、マウスともに、分泌顆粒内にホルモンアミロイド沈着物を貯蔵していることが示された。このようにアミロイドの多様な役割を示す証拠が増えており、ペプチドホルモン、機能性アミロイドの両分野に興味深い問題を投げかけている。

M. P. Badtke, N. D. Hammer, M. R. Chapman, Functional Amyloids Signal Their Arrival. Sci. Signal. 2, pe43 (2009).

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