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複数のスナップショットからグアニンヌクレオチド交換の全体像を形作る

Snapshots Form a Big Picture of Guanine Nucleotide Exchange

Perspectives

Sci. Signal., 6 October 2009
Vol. 2, Issue 91, p. pe63
[DOI: 10.1126/scisignal.291pe63]

Katrin Rittinger

Division of Molecular Structure, MRC-National Institute for Medical Research, London NW7 1AA, UK.
* Corresponding author. E-mail, katrin.rittinger@nimr.mrc.ac.uk

要約 : 低分子量グアノシントリホスファターゼ(GTPase)は、多様な細胞機能を調節する。高度に制御されたGTPaseの活性化は、グアニンヌクレオチド交換因子(GEF)によって触媒され、細胞表面受容体の刺激などの多様な事象から、同様に多様な下流応答へと発散していく入力シグナルの橋渡しをしている。GEFはGTPaseを介するシグナル伝達過程の調節において中心的役割を果たすので、GEFの作用様式は集中的に研究されている。今回、Rhoファミリーに特異的なGEFであるDOCK(dedicator of cytokinesis)ファミリーに関する新たな構造研究によって、GTPaseと結合しているヌクレオチドの状態をGEFが調節しうる通常の手段とは異なる方法を明らかにし、これまでのところ最も完成されたGDP-GTP交換サイクルの図を提供する。

K. Rittinger, Snapshots Form a Big Picture of Guanine Nucleotide Exchange. Sci. Signal. 2, pe63 (2009).

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