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IL-17受容体のシグナル伝達:ユビキチンが一役買う

IL-17 Receptor Signaling: Ubiquitin Gets In On the Act

Perspectives

Sci. Signal., 13 October 2009
Vol. 2, Issue 92, p. pe64
[DOI: 10.1126/scisignal.292pe64]

Steven D. Levin*

Department of Immunology, ZymoGenetics Inc., 1201 Eastlake Avenue E, Seattle, WA 98102, USA.
* Corresponding author. E-mail, levins@zgi.com

要約 : インターロイキン-17(IL-17)受容体複合体が連動して、転写因子の核因子 κB(NF-κB)活性化を誘発する。多様なシグナル伝達分子がNF-κBの活性化に寄与し得るが、この活性化に関わる受容体と、活性複合体の核移行を結びつける共通のテーマが多数存在している。そのうち、役割が明確になっているものの1つがユビキチン化である。ユビキチン化はNF-κB阻害分子(IκB)サブユニットの分解に必須であり、これが働かなければ、サイトゾルに不活性なNF-κB複合体が保持されることになる。しかし、シグナル伝達複合体の会合や酵素活性化においてユビキチン化が付加的な役割をもつことは、NF-κB誘導経路の中でも理解が進んでいない部分である。このような役割を果たすためには、タンパク質分解を対象とするユビキチン化とは生化学的に明らかに異なる形式のユビキチン化が必要である。今回、この修飾を開始することができるE3ユビキチンリガーゼとしてAct1(IL-17受容体のアダプタータンパク質)が同定され、IL-17受容体複合体とNF-κB活性化経路の明確な関連性が示された。

S. D. Levin, IL-17 Receptor Signaling: Ubiquitin Gets In On the Act. Sci. Signal. 2, pe64 (2009).

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