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内皮グリコカリックス:機械的センサー兼トランスデューサー

The Endothelial Glycocalyx: A Mechano-Sensor and -Transducer

Presentations

Sci. Signal., 7 October 2008
Vol. 1, Issue 40, p. pt8
[DOI: 10.1126/scisignal.140pt8]

John M. Tarbell1* and Eno E. Ebong1,2

1 Department of Biomedical Engineering, The City College of New York, New York, NY, USA.
2 Department of Neuroscience, Albert Einstein College of Medicine, New York, NY, USA.
A presentation from the Experimental Biology 2008 Meeting, San Diego, CA, USA, 5 to 9 April 2008.
* Presenter and corresponding author. E-mail: tarbell@ccny.cuny.edu

要約 : 内皮細胞(EC)の頂端部表面はグリコカリックス(GCX)を構成する種々の膜結合性高分子で覆われている。ECの最も頂端側の構造であるGCXは血流の力(剪断応力)を感知し、その力を細胞骨格を介して生化学反応へのエネルギー変換(メカノトランスダクション)の場へと伝達する。本発表では、GCXの構造とメカノトランスダクションおよび血管リモデリングにおけるその役割を証明する実験について概説する。特定のグリコサミノグリカン構成成分を分解する酵素を用いた実験によって、GCXは心血管制御の中心的過程である剪断誘発性一酸化窒素産生を媒介することが示されたのに対して、同じ酵素処理によってECメカノトランスダクションの別の特徴である剪断誘発性のプロスタサイクリン産生は影響を受けなかった。これらの実験はECにおけるメカノトランスダクション部位の分布に関する概念を裏付けるものである。剪断ストレスに応答するEC細胞骨格および細胞間結合の特徴的なリモデリングもまたGCXに依存するが、このような過程におけるGCXの役割を裏付ける実験および理論を紹介する。GCXはEC機能における役割が認識され始めたばかりの魅力的な構造である。

J. M. Tarbell, E. E. Ebong, The Endothelial Glycocalyx: A Mechano-Sensor and -Transducer. Sci. Signal. 1, pt8 (2008).

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