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生物物理学的プローブとしてスピン標識リガンドを用いた、生細胞におけるGタンパク質共役型受容体エンドサイトーシスのリアルタイム記録

The Use of Spin-Labeled Ligands as Biophysical Probes to Report Real-Time Endocytosis of G Protein?Coupled Receptors in Living Cells

Protocols

Sci. STKE, Vol. 2004, Issue 232, pp. pl9, 11 May 2004
[DOI: 10.1126/stke.2322004pl9]

Aaron Shafer1 and John Voss2*

1 Stanford University Medical Center, Department of Molecular and Cellular Physiology, 157 Beckman Center, 279 Campus Drive, Stanford, CA 94305, USA.
2 UC Davis School of Medicine, Department of Biological Chemistry, 4306 Tupper Hall, University of California, Davis, One Shields Avenue, Davis, CA 95616?8635, USA.
*Corresponding author. E-mail, jcvoss@ucdavis.edu

要約 : 細胞膜受容体や輸送体の再利用および分解は、細胞のシグナル伝達や代謝過程の調節の基本的な機構である。多くの膜タンパク質では、エンドサイトーシスによって輸送やシグナル伝達に利用できる分子の数が減少し、減衰応答が生じる。内部移行による輸送の観察には、受容体またはリガンドに結合した蛍光レポーターが使用されているが、このような方法は初期のエンドサイトーシス反応について分解能が低い。今回我々は、エンドサイトーシスの動態をリアルタイムで測定することを目的とした、ヘテロ三量体グアニンヌクレオチド結合タンパク質(Gタンパク質)共役型受容体に対するスピン標識リガンドの使用について報告する。窒素酸化物標識リガンドを設計するためのプロトコールや、電子常磁性共鳴(EPR)分光法を用いて生細胞で受容体エンドサイトーシスを測定するためのプロトコールが含まれている。修飾リガンドの受容体結合および活性化特性を評価する方法や、安定して高レベルの受容体を発現する細胞株を樹立する方法も提供している。

A. Shafer, J. Voss, The Use of Spin-Labeled Ligands as Biophysical Probes to Report Real-Time Endocytosis of G Protein?Coupled Receptors in Living Cells. Sci. STKE 2004, pl9 (2004).

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