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タンパク質チロシンホスファターゼの酸化

Oxidative Modification of Protein Tyrosine Phosphatases

Protocols

Sci. STKE, Vol. 2006, Issue 332, pp. pl2, 25 April 2006
[DOI: 10.1126/stke.3322006pl2]

Ru Feng Wu and Lance S. Terada*

The University of Texas Southwestern Medical Center and The Dallas VA Medical Center, Dallas, TX 75216, USA.
*Corresponding author. UT Southwestern and Dallas VAMC, MC 151, 1500 South Lancaster Road, Dallas, TX 75216 USA. Telephone, 214-857-0196; fax, 214-857-0340; e-mail, Lance.Terada@med.va.gov

要約 : この10年間に、活性酸素種の生物学的作用に関する我々の理解は、かなり深まった。スーパーオキシドと過酸化水素はいずれも、これまで想像してきたほど無差別かつ標的が定まらないような危険物質ではなく、比較的特異的な分子構造を標的とするようである。おそらく、タンパク質内のそのような標的で最も必然的なものは、システイン残基の還元スルフヒドリルである。タンパク質チロシンキナーゼ(PTP)はいずれも、完全に保存された触媒性システイン残基を保持しているため、この残基の酸化によりPTPが不活性化する。このことで、チロシンキナーゼシグナル伝達経路は局所的な酸化還元環境への感受性が非常に高くなっている。それゆえ、受容体チロシンキナーゼ、マイトジェン活性化タンパク質キナーゼ、Abl、Src、Pyk2が関与するチロシンリン酸化依存性シグナル伝達は、活性酸素種によって開始または増幅されることが知られている。今回我々は、放射性同位体を用いずに還元型と酸化的修飾型チロシンホスファターゼを区別する方法について述べ、酸化物質の活性と特定のシグナル伝達経路を機構的に結び付けるような研究を容易にする。

R. F. Wu, L. S. Terada, Oxidative Modification of Protein Tyrosine Phosphatases. Sci. STKE 2006, pl2 (2006).

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