• ホーム
  • メカニズムに基づく動的トラッピングによるレドックス活性細胞表面タンパク質の同定

メカニズムに基づく動的トラッピングによるレドックス活性細胞表面タンパク質の同定

Identification of Redox-Active Cell-Surface Proteins by Mechanism-Based Kinetic Trapping

Protocols

Sci. STKE, 18 December 2007 Vol. 2007, Issue 417, p. pl8
[DOI: 10.1126/stke.4172007pl8]

Ulla Schwertassek†, Lars Weingarten, and Tobias P. Dick*

Redox Regulation Research Group (A160), German Cancer Research Center (DKFZ), Im Neuenheimer Feld 280, 69120 Heidelberg, Germany.
†Present address: Cold Spring Harbor Laboratory, 1 Bungtown Road, Cold Spring Harbor, NY 11724, USA.
*Corresponding author. E-mail, t.dick@dkfz.de

要約 : 多数のチオール依存型酸化還元酵素が細胞から放出され、細胞表面で作用する。これに対応して、インテグリンの活性化やウイルス粒子と宿主の膜との融合などいくつかの細胞表面の過程もチオール-ジスルフィド交換触媒反応に依存しているようである。腫瘍細胞はしばしば特定の酸化還元酵素の分泌型および細胞表面型の存在量を増加させ、腫瘍細胞から放出された酸化還元酵素が成長を促し、細胞微小環境の再構築に寄与することが示されている。細胞外レドックス酵素の標的となる細胞表面タンパク質や膜タンパク質はほとんど同定されていない。このように進展が遅れている主な理由として、チオール-ジスルフィド交換反応の極めて一過性であるために、従来の手法では検出が困難または不可能であることが挙げられる。本稿では、「メカニズムに基づく動的トラッピング」とも呼ばれる、活性化に基づくプロテオミクスを適用して、チオール依存型酸化還元酵素とのジスルフィド交換に関与する個々の細胞表面標的タンパク質を同定する手法について報告する。我々は本手法をチオレドキシン-1に対して適用したが、CXXC活性部位モチーフに基づく活性を有するチオレドキシンスーパーファミリーの他のメンバーにも適用できるはずである。

U. Schwertassek, L. Weingarten, T. P. Dick, Identification of Redox-Active Cell-Surface Proteins by Mechanism-Based Kinetic Trapping. Sci. STKE 2007, pl8 (2007).

英文原文をご覧になりたい方はScience Signaling オリジナルサイトをご覧下さい

英語原文を見る