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ケモカインSDF-1/CXCL12によるCXCR4硫酸化チロシン認識の構造的基盤

Structural Basis of CXCR4 Sulfotyrosine Recognition by the Chemokine SDF-1/CXCL12

Research Article

Sci. Signal., 16 September 2008
Vol. 1, Issue 37, p. ra4
[DOI: 10.1126/scisignal.1160755]

Christopher T. Veldkamp, Christoph Seibert, Francis C. Peterson, Norberto B. De la Cruz, John C. Haugner III, Harihar Basnet, Thomas P. Sakmar, and Brian F. Volkman

要約 : ケモカインstromal cell-derived factor 1(SDF-1、CXCL12としても知られる)は、Gタンパク質共役受容体(GPCR)であるケモカイン受容体CXCR4のリガンドである。このリガンド-受容体ペアは、発生、白血球遊走、および転移に重要な役割を果たす。SDF-1とCXCR4の間の高親和性の相互作用は、CXCR4の細胞外N末端領域における3つの重要なチロシン残基の硫酸化に依存している。これは、他のケモカイン受容体によく見られる翻訳後修飾である。SDF-1は単量体型と二量体型の間で変化するので、SDF-1:CXCR4複合体の構造を解明しようするこれまでの試みは妨げられてきた。このことから、Veldkampらは、恒常的な二量体型であるSDF-1(SDF12)を研究に用いた。SDF12:CXCR4-N-ドメイン複合体の核磁気共鳴構造を解き、それによりケモカインによる受容体の硫酸化チロシン残基の認識の構造的基盤を解明したことに加えて、著者らは、二量体ケモカインの別の用途も発見した。SDF12は、CXCR4を介する細胞内Ca2+動員を刺激したが、走化性を刺激することはできなかった。さらに、SDF12は、走化性に関して単量体SDF-1に阻害的に働いたことから、CXCR4活性を標的とした有用な治療手段である可能性が示唆される。

C. T. Veldkamp, C. Seibert, F. C. Peterson, N. B. De la Cruz, J. C. Haugner, III, H. Basnet, T. P. Sakmar, B. F. Volkman, Structural Basis of CXCR4 Sulfotyrosine Recognition by the Chemokine SDF-1/CXCL12. Sci. Signal. 1, ra4 (2008).

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