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内皮結合部位における透過性の二重調節

Dual Regulation of Endothelial Junctional Permeability

Reviews

Sci. STKE, 13 November 2007 Vol. 2007, Issue 412, p. re8
[DOI: 10.1126/stke.4122007re8]

Yulia A. Komarova , Dolly Mehta , and Asrar B. Malik*

Department of Pharmacology and Center for Lung and Vascular Biology, University of Illinois College of Medicine, Chicago, IL 60612, USA. These authors contributed equally to this work.
*Corresponding author. E-mail, abmalik@uic.edu

要約 : 内皮細胞のGタンパク質共役型受容体(GPCR)は、接着結合(adherens junction, AJ)の透過性を調節する多様な細胞内シグナル因子を伝達する。内皮の透過性の亢進は、炎症、アテローム発生、急性肺障害などの病理過程の一因となる。セリンプロテアーゼのトロンビンと、生理活性脂質のスフィンゴシン-1-リン酸(S1P)は、それぞれに対応するGPCR(プロテアーゼ活性化受容体PAR1とS1P受容体S1P1)を活性化することによって、内皮のバリア機能を調節する。その際に、GCPRはAJの完全性と細胞骨格の構築を調節する細胞内シグナルを開始させる。PAR1とS1P1のシグナル伝達は異なるパターンを示し、これがトロンビンとS1Pの機能的拮抗作用の基礎をなす。PAR1を介するシグナル伝達によって誘導されるS1P1受容体の活性化が、AJの再アニーリングおよび内皮バリア修復の機構に果たす役割に関する証拠が示されている。新たな抗炎症薬の開発においては、炎症との関連からAJの完全性の分子基盤を理解することが重要である。このReviewでは、内皮バリア機能の二重調節の分子機構を表す作業モデルを提示する。

Y. A. Komarova, D. Mehta, A. B. Malik, Dual Regulation of Endothelial Junctional Permeability. Sci. STKE 2007, re8 (2007).

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